2020年度 一般社団法人 大川青年会議所


理事長所信

第51代理事長 園田 康介


はじめに

 1969年12月3日、先輩諸兄の熱い想いと情熱の中、大川青年会議所は設立されました。以来50年、半世紀という長い年月にわたり、多くの先輩方のJC運動により歴史と伝統が構築されたとともに、この地域や人との強固な絆が育まれてきました。昨年度創立50周年をむかえ、さまざまな事業を展開させていただきましたが、これもひとえに先輩方や地域の方々の多大なるご協力と連携によって成せたことであり、先輩方の紡いでこられた歴史があるからこそ実現できたことに間違いありません。私たちは今後も歴史と伝統を継承し紡いでいかなければなりません。一人ひとりが青年経済人としての自覚を持ち、JC運動に邁進し継続していくことでしか歴史と伝統を守り続けることはできません。そのためにも一人ひとりが成長し、友情を育み、時には互いを鼓舞することで、今後も継往開来を重ね、組織として成長していきます。

 

絆をつなぐひとづくり

 1995年より「出会い、発見、夢・感動」をテーマに長年にわたり未来人スクールを開催し、そこで多くの団員、リーダーたちが愛郷心を育み仲間との絆を深めてきました。昨年度の創立50周年記念事業では国際交流を行い、国際的な絆を構築する機会を得ることもできました。25年間開催してきた未来人スクールを、昨年度で一つの区切りとし、新たな青少年育成事業を構築いたします。近年、スマートフォン、動画配信サービス、ネットゲームの普及により家庭ではそれぞれが自分の好きな時間を過ごす環境が多くなっています。それにより親子の会話やともに過ごす時間が減少していることも事実です。また、親と子、大人と子どもの凄惨な事件がニュースになることも多くなってきました。今こそ親と子、大人と子どもの接することができる機会を提供する場を構築するべきだと思います。親が、大人が子どもたちに背中を見せ、絆をつなぐ事業を展開いたします。

 

地域連携を活用したまちづくり

 私たちの住み暮らすこのまちは県外からの動員が見込まれる催事が多数あります。地域の特色を活かした「大川木工まつり」「おおき堀んぴっく」、また地域伝統の風浪宮大祭で行われる「裸ん行」、最近ではインテリア産業の観光化を狙った「CRAFTSMAN‘S DAY」や「OKAWA SHIP!」などファクトリーツアーをメインとした企画も開催されるようになりました。大川JCもそれらの行事にこれまでも参画してきましたが、今後は地域の方々のみならず県外から来られる方々に今まで以上に「おもてなし」のこころを持って接していくことにより、私たちの地域の魅力がこれまで以上に発信されていくと思います。しかしながら私たちは会員減少により多くの事業を行うことが困難になっております。けれどもこのまちには、まちの未来を考える多くの青年団体が存在します。これまで以上に連携を強固にし、ともに事業を構築できる環境を設けることでさらなる事業の展開につなげていきます。

 

視野を広げた同志の拡大

 大川JCはここ数年会員減少の一途をたどっております。JC運動に携わり、JCを通じて出会う仲間との貴重な体験や学びは、外からでは中々わかるものではありません。むしろ「JCは大変そうだ」、「JCに入ると時間がとられる」、といったイメージの方が先行していることもあると思います。これまでの手法を見直しJCの魅力をしっかりと伝えていける会員拡大を展開していかねばなりません。また、日本本会の女性会員比率は8%で、大川JCにおいても、2名7.6%と事業などに女性の意見がより多く反映される環境ではないのが現状です。LOMの平均年齢も34.5歳と若い世代のメンバーが不足しております。今後は女性や若い世代のメンバーの意見が、より反映された事業が実行されていく組織を目指し、女性会員および若者にも目を向け、新しい目線の事業を展開するために、視野を広げた拡大に力を入れていきます。

 

未来へむけた組織創造

 会員減少は私たちにとって大きな問題となっております。同じく私たちの住み暮らすまちも人口の減少が20年以上続いており、今後も減少していくことは逃れられない事実です。しかしながら先輩方に紡いでいただいた伝統と歴史、そして志を持った青年たちが集う場をなくすわけにはいきません。はたして私たちは減少が続いていっている状況のなか、時代に即した変化をおこなってきたでしょうか。このままの現状が続けば会員が少なくなってきているにも関わらず、事業だけにとらわれ、一人ひとりの負担だけが大きくなっていくのではないでしょうか。メンバーの会社、家庭に悪影響をおよぼし、LOMの中枢に関わることも思い悩むような組織になれば未来はありません。今こそ勇気をもって時代に即した組織創造を行い、メンバーの企業、家庭、LOMが一体となり、地域に根差した運動を続けることのできる、未来へむけた組織創造を目指していきます。

 

 

 

連携をもった出向者支援

 出向は他LOMのメンバーとの交流によって、友情を育み、切磋琢磨することで自己研鑽を図る貴重な経験ができる機会です。しかしながらその反面、遠くの地域での開催が多く、時間をとられることは自ずと増えます。だからこそ出向することに勇気をだし決意してくれたメンバーの背中を、LOM一丸となり支えていかなければなりません。出向により多くの同志とつながり、さまざまな経験を糧にし、LOMに落とし込んでいただくことがLOMの更なる成長に繋がります。出向者だけに任せるのではなく、LOMメンバーも関わっていくことで、LOMの発展に繋げていきます。

 

ブロック大会主管に向けた準備

 この度2021年度福岡ブロック大会の主管LOMに手を挙げさせていただきました。大川青年会議所としては19年振りとなります。前回とは違い会員数自体も少なく大きな事業を展開することは困難に思えるかもしれません。今こそこれまで培われた行政との連携と、関係団体との絆をさらに強固にし、このまちの持つ魅力を発信する絶好の機会であります。このまちの魅力、未来について垣根を越えて熱く語りあい、オールOKAWAでブロック大会に向けた準備をする1年といたします。

 

おわりに

 「超克」~ 困難を乗り越え それに打ち克つこと ~

まさに私たちの置かれた状況はそうではないでしょうか。毎年のように近隣地域で災害が起き、私たちが住み暮らすこのまちでも身近な脅威となってきました。LOMにおいてはメンバーの在籍年数の少なさによる経験不足、会員減少による組織の弱体化など困難な状況は多数存在しています。今こそメンバー一人ひとりの「個」の力を集結するために、意見や自分の想いを存分に発信できる風通しのよい組織を創造し、強固な絆で結ばれた「集」へと変革していくことで、困難を乗り越え、打ち克つ力をつけるチャンスではないでしょうか。本年度は東京2020オリンピック、パラリンピックも開催され、世界中から多くの方々が来日されます。また、JCI世界会議も横浜で開催され、日本が大いに盛り上がり、これまで以上に、多くの方々と接する機会のある1年となります。その「集」と「集」が、地域で、日本で、世界であわさることで1+1=Xとなり困難にも打ち克つ未来が創り出されていくのだと思います。まだ見ぬ創立100周年への道を織りなしていく多くの後輩たちのためにも、創立50周年を終え、未来へと続く51歩目を力強く踏み出しましょう。