2021年度 一般社団法人 大川青年会議所


理事長所信

第52代理事長 石井 祐輔



 

はじめに

今まさに時代の転換期を迎えています。新型コロナウイルス感染症は、いまだ収束する気配もなく、感染者は増加の一途をたどっています。この影響は、私たちの生活様式の変化やそれに伴う経済の変化を強いり、私たちの常識が非常識になる社会が訪れようとしています。定時に出社し、定時に帰宅する仕事は、分散出社やテレワークに徐々に移行し、仕事への向き合い方自体が変わっていきます。しかし、これは悪い面だけではなく、家庭に仕事に社会に新たな価値観をもたらしています。このような状況下を私たちJAYCEEはどう捉え、行動に移していくべきでしょうか。

1969年の発足当初より「明るい豊かな社会の実現」を理念に掲げ、地域の先頭に立ち運動を展開していく私たちは、今こそ時代の変化を敏感に捉え、困難を切り開く運動を展開していきます。そのことが、私たち自身の存在意義を見つめ直すきっかけとなり、個々の成長、集団としての成長につながると考えます。

 

魅力あふれる福岡ブロック大川大会の主管

 2021年度、第49回福岡ブロック大会を私たち大川JCが20年ぶりに主管します。福岡ブロック大会は、明るい豊かな社会の実現に向け活動する我々が地域への想いを形づくり、広く伝播し、人と人、地域と地域が互いに高め合える大会です。

本大会で得られる「LOM益」「地域益」「メンバー益」「県益」の4つの益をメンバーそれぞれが十分に理解し、各種団体・行政・企業・市民の皆様にご理解ご協力をいただき、この地域の魅力あふれる大会に致します。

 

未来につながるまちの創造

昨年策定された大川市第6次総合計画において、将来にわたって子供に誇れるまちであるために、人と人がつながり、新たな価値を創造し、互いに支えあい共生しながら、人と自然に調和したまちを共創していくことの必要性が記載されております。私たち大川JCも、2019アクションプランにて持続可能な大川市の実現に向けて必要な、「まちづくりのブランド化」について提言しております。わがまちは、木工のまちだけでなく、医療のまちであり、農水産業のまちでもあります。このような多種多様な業種がつながり、共創していくことで新たな大川市を形づくり、より魅力的なまちを形成していきます。その先に持続可能なまちが創造されていきます。

私たちは、このまちを持続可能で魅力的なものにするために、外部団体との連携をかした未来につながるまちづくりを行ってまいります。

 

災害につよい地域の構築

 毎年のように起きる大規模な自然災害は、今や想定外ではなく想定内として考えていかなければなりません。我々は大川市・大木町社会福祉協議会と災害時相互協力協定を締結しております。しかし、それぞれが内容を理解し、情報提供の体制を整え、有事の際を常に想定し備えておかなければなりません。また大川市・大木町社会福祉協議会との防災ネットワークが効果的に機能するために連携を深める機会を設け、当事者意識を醸成してまいります。このまちが災害に強い地域になるために、防災意識を喚起し災害対応力を高め安心できるまちをめざします。

 

資質向上を図る研修

激動の時代にあって常に必要とされる人財であるために、とまることなく自己を磨き続けなければなりません。私たちが展開するJC運動や活動の中には、「個人」「地域」「国際」「ビジネス」の4つの機会を基とした多くの学びの種が存在します。JC活動で得られる「学び」は知識を蓄積するだけではなく、様々な事業や研修、人との出会いにより自己を高めリーダーシップを発揮し、青年経済人としての資質向上が成され、JCでしか得られない唯一の「学び」をもたらします。そのことが、この組織をより魅力的なものにし、ひいては新たな人財を発掘することにつながると確信します。 

社会の変化に伴い、必要な「学び」は変化していきます。我々青年は求められるものを敏感に捉え、学び、即座に行動に移せる力を持っています。日々のJC活動でしか得られない「学び」を真剣に学び、それぞれの家庭や企業そして地域へアウトプットすることで、会社はもちろん、この地域を牽引していくリーダーが生まれ、そのことがこのまちを明るい豊かな社会の実現につなげていくと確信します。

 

時代に沿った組織運営

新型コロナウイルス感染症は、組織のあり方にも影響を与えました。複数人が一堂に会し開かれていた会議はWeb会議に、また、仕事においても分散出社やテレワークに徐々に移行しています。この流れは決して一過性のものではなく、ワークライフバランスが提唱されて以降、変化を嫌う社会において根付いていなかったものが時代に沿ってきた結果です。この変化は効率的かつ可能性を秘めたものである反面、場の空気感がうまく伝わらず、組織の弱体化を招く恐れがあります。適材適所で変化に対応できる組織のあり方を形づくり、持続可能な組織運営を行います。そのことが未来につながる強固な組織を築くことになると確信します。

 

LOMの活性化につながる出向者支援

全国に広がりを持つ青年会議所は、LOMの枠を超えた各種事業や諸大会への参加や、その実施に直接携わる出向など多くのチャンスが存在します。これまで大川JC では、数多くのメンバーが出向により、多くの人と出会い、多くの学びを得てLOMへとフィードバックしてきました。出向はLOMだけでは実行できない経験や幅の広いネットワークを構築してくれます。その経験をしてきたメンバーはLOMの大きな財産となっています。自分自身を成長させるきっかけの一つとして出向をとらえ、その先にある成長した自分を想像しながら勇気ある一歩を踏み出してみましょう。全メンバーが素晴らしい何かを掴むために惜しみない出向者支援に取り組みます。

 

おわりに 未来につなげていくために

規矩(きく)作法 守りつくして 破るとも 離るるとても 本(もと)を忘るな

                                                               千 利休

我々は、現状にとどまることなく時代の変化に対応し、以前より引き継がれている行動・規範がなぜ続いているのかを十分理解し、その上で引き継ぐべきものは引き継ぎ変えるべきものは変え、今に合った行動を模索しながら組織を進化させていかなければなりません。しかし、「明るい豊かな社会の実現」という根底の理念を忘れれば、向かうべき方向性を間違えてしまいます。私が子供の頃、このまちは輝いて見えました。それは、大人たちがこのまちに「こうあってほしい」と真剣に考え、自らも楽しみながら行動に移していた背中を見ていたからだと思います。そのような姿をこのまちの未来を担う子供たちに見せることが、このまちを誇りに想い未来を担う人財へと育っていくことにつながると確信します。脈々と受け継がれてきた理念を常に意識し、未来につながる行動に移してまいりましょう。

ふるさとの未来は私たちの行動にかかっている。